2018年5月、東美濃の名峰「恵那山」へ行ってきました。
恵那山は岐阜県と長野県にある日本百名山の一つで、神坂峠コースをはじめ、広河原コース、宮前コース、黒井沢コースの4つのルートがあります。
今回は4コースの中でも眺望の良い神坂峠コースを歩きましたので、コースの様子や難易度などをご紹介します。
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目次
恵那山(神坂ルート)の基本情報

[st-midasibox title=”登山の基本情報” fontawesome=”fas fa-map-marker” bordercolor=”#2E2EFE” color=”” bgcolor=”#EFFBFB” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]
標高:2,191m(標高差624m)
所要時間:約8〜9時間
難易度: [star3]
体力: [star4]
レベル:中級
登山適期:5月上旬〜10月下旬
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[st-mybox title=”コースタイム(日程)” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FACC2E” bordercolor=”#F5DA81″ bgcolor=”#FBFBEF” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]
神坂峠登山口(7:30)・・・鳥越峠(8:05)・・・大判山(8:40-8:55)・・・分岐点(10:25)・・・恵那山山頂小屋(10:40)・・・恵那山(10:50)・・・恵那山山頂小屋(11:10-12:00)・・・分岐点(12:20)・・・大判山(13:15-13:30)・・・鳥越峠(14:00)・・・神坂峠登山口(14:30)
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恵那山の4コースの中でも稜線歩きがメインで眺望の良い神坂コースは人気コースの一つ。
天気の良い日は南アルプスや御嶽山、中央アルプスなどの山々の展望も良く、気持ちいい山歩きが楽しめます。
ただし、途中には水場がなく、山頂近くまで避難小屋もありません。
また、いくつかのピークを越えるアップダウンもけっこう激しいので、ペース配分には十分注意したいコースです。
コースタイムも標準で8時間前後と長丁場になるので、十分な水分と行動食が必要です。
体力の消耗も激しいので、初心者にとってはかなりハードかもしれません。
※上記コースタイムは僕が実際に行動した記録です。標準コースタイムは山と高原地図をご参照ください。
恵那山登山で必要な装備・持ち物は?

恵那山の神坂峠ルートはとにかく体力勝負のコースなので、水分と行動食は多めに必要です。
僕は当日、水1.5リットル持っていきましたが、下山するころにはほぼ空になっていました(汗)
最初から最後までアップダウンが激しく水分補給が間に合わないほど汗をかくので、水2リットルは持っていきましょう。
水だけでなく塩分も失うので、塩あめやポカリスエットなども用意しておきましょう。
また、アップダウンが激しいゆえに消費エネルギーもハンパないので、ガス欠をおこさないためにも行動食は多めに用意しましょう。
恵那山の往復でだいたい3,000kcalくらい消費します。
おにぎりなど炭水化物やチョコレート、クッキー、ようかんなど糖分の強いものがおすすめです。
あと、登山計画書も忘れずに。一応、義務です。
[st-mybox title=”必須な持ち物” fontawesome=”fas fa-exclamation-circle” color=”#FA5882″ bordercolor=”#FA5882″ bgcolor=”#FBEFF5″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]
- リュック(20〜30リットル)
- 登山靴
- くつ下(厚手の生地)
- アンダーウェア(速乾性のもの)
- パンツ(もしくはタイツ+ショートパンツ、どちらも速乾性のもの)
- レインウェア
- フリース or ダウンジャケット(防寒具)
- ハット or 帽子
- 日焼け止めクリーム
- 水(1.5〜2.0リットル)
- 行動食(チョコレート系、塩飴など)
- 昼食(おにぎり、ランチパック等)
- 登山計画書
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[st-mybox title=”あると便利な持ち物” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FACC2E” bordercolor=”#F5DA81″ bgcolor=”#FBFBEF” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]
- サングラス
- 汗ふきタオル
- ストック
- カメラ
- ガスストーブ&クッカーセット
- 折りたたみ傘
- 着替え(温泉用)
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神坂峠へのアクセス方法は?

神坂峠は中央道中津川ICから国道19号、県道7号経由で約35km先の道路沿い(右手)にあります。
登山口のすぐ横を左折した先に無料駐車場があります。
無料駐車場は狭く7〜8台ほどしか駐車できないので、混雑時はさらに奥の駐車場まで行きます。

無料駐車場をさらに奥に進むと萬岳荘があり、ここに駐車場とトイレがあります。

トイレは山頂小屋まで一切ないので、ここで事前に行っておきましょう。
手前の駐車場よりも萬岳荘の方がトイレにもアクセスしやすいので、個人的には萬岳荘駐車場がおすすめです。
恵那山(神坂ルート)の登山記
行き(登山口〜鳥越峠〜大判山〜頂上まで)

駐車場から登山口へ戻ります。
2018年5月22日、7:30に登山スタートです。
最初はゆるやかな登りで稜線も多いので、見晴らしの良さを堪能しながら歩けます。

鳥越峠まで向かう道のりは全体的に眺望よし。

パノラマ山頂にて分岐点があります。

向かって右手へ進みます。
ここから鳥越峠まで一気に下ります。

もうやめて〜!ってくらい下るので、開始30分も経っていないのに帰りのことが心配でした(笑)

山頂まであと6km。
ここから地獄のアップダウンが始まろうとは知る由もありませんでした(笑)

だいぶ下ったあとからの登り返し。

小ピークを登ったり下りたりの繰り返しでいよいよ鳥越峠へ。

実はこの鳥越峠、登山口の「神坂峠」と標高がほぼ同じという・・・。
今までの苦労は何だったんだ!と早速思わされます(笑)
さて、ここからが大変です。
早速登り開始。
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小さいアップダウンを2山こなしていきます。
道はほどよい林道なので、直射日光を遮ってくれるのが救いかもしれません。

そして、ぼく個人的に一番キツかったのが大判山への登り。

すでにアップダウンで体力を消耗しかけていましたが、ここの登りはエゲツない。
8:40、ゼエゼエいいながらようやく大判山に到着。

大判山にはベンチがいくつかありました。
さすが、分かってらっしゃる(笑)
ここで15分ほど休憩し、先へ進みます。
が、せっかく苦労して登った大判山、また急降下します(笑)
そして急降下したあとの登りが鬼のようにキツい・・・

ところどころ、手を使わないと登れないような急登もありました。
これまで危険箇所とされていたルート、巻道ができたっぽく、元のルートは通行禁止になっていました。

辛い辛い登りのなか、稜線から広がる景色が癒やしてくれます。
この日は御嶽山がよく見えます。噴煙をモクモクとあげていますね。

この辺から登りが多少ゆるくなった気がします。
山頂まであと2km、あと3分の1です。

そんな矢先に急登が現れました。

必死に登り切った先に宮前コースとの分岐があります。

もうここまで来ればあとはゆるやかな道です。
分岐を山頂方向へ進みます。

ところどころに小さな神社っぽい社があります。

このような神社は少なくとも5つはありました。
ゆるやかな登山道を進むと・・・

山頂小屋が見えてきました。

10:40、山頂避難小屋に到着。

すぐ近くにはトイレがあります。

ちなみにここのトイレ、ハエの量が尋常じゃないので集中して用を足せませんでした(笑)
(一応、殺虫スプレーは置いていますが、使うとトイレ内には逃げ惑うハエ達で溢れかえりますww)
山頂は小屋から徒歩10分ほどの場所にあります。

山頂へ向かう道もゆるやかです。

途中、道の真ん中に大きな神棚が現れ、行き止まりかと思いましたが、横を通って先に進めます。

到着しました、ここが恵那山の山頂です。
噂通り、眺望は全然ありません。

たまたま居合わせた方に写真撮ってもらいました。

少し離れたところにも立て看板があります。

山頂にある高台から撮影しても眺望はありません(笑)

眺望がないので、記念撮影を済ませたら早々に小屋へ戻り、お昼ご飯タイム。

山の上で食べるカップラーメンは最高です。
ジェットボイルはすぐお湯が湧くので便利ですね。カップラーメン程度のお湯なら3分もあれば沸かせます。
アップダウンが多く疲れたので、1時間30分と多めに休憩しました。
帰り(頂上〜大判山〜鳥越峠〜登山口まで)

帰りも行きと同じルートを歩きます。
帰りは下りがメインとなりますが、アップダウンの激しいルートなので帰りの体力消耗もハンパないです。
特に大判山の前後は帰りもエグいアップダウンを繰り返すので、最後までキツい登山になるでしょう。
下山時には水1.5リットルがほぼ空になっていたので、2.0リットルは持っていくべきだったと反省しています。
総括
神坂峠から恵那山へアクセスするコースは最初から最後までアップダウンが激しく、かなりの体力を消耗しました。
特に前半にある大判山前後の急登は容赦なく、行きも帰りもここで心が折れそうになりました。大判山にベンチが設置してあるのも納得です(笑)
山頂からの展望はほぼ皆無ですが、途中の尾根からの景色は抜群に良いです。
個人的には好きな山ですが、もう神坂峠からは行きません(笑)体力勝負の山なので、中級者以上か、初心者でも体力自慢の方に向いているでしょう。
意外と広河原コースから来ていた登山者が多かったので、次回は広河原からアプローチしてみたいと思います。
登山後は日帰り温泉へ

登山後は恒例の温泉へ。
神坂峠に向かう途中にあった「中津川温泉 クアリゾート湯舟沢」に行きました。
ここは温泉以外に温水プールもあるので、家族ではしゃぎたい方にもおすすめです。

温泉の湯は弱アルカリ性でツルツルしているのでお肌に良さそうでした。
「美人の湯」とか言われているそうです。

休憩スペースや自販機も充実しています。

漫画コーナーまであります。
入浴中の家族を待っている間の暇つぶしに最適ですね。

てか、読みだしたら止まらなくなりそう(笑)
温泉後は館内のレストランでご飯を食べようと思っていたのですが、営業時間外だったので泣く泣く帰ることにしました(笑)
恵那山登山での疲れを癒やす場所として、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
[st-midasibox title=”基本情報” fontawesome=”fas fa-home” bordercolor=”#FE9A2E” color=”” bgcolor=”#FBF5EF” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]
店名:中津川温泉 クアリゾート湯舟沢
営業時間: 10:00〜22:00
定休日: 不定休(月1回)
入館料:600円(土日祝、ハイシーズンは800円)
アクセス方法: 神坂峠登山口より車で約30分
駐車場: あり
TEL: 0573-69-5000
ウェブサイト:http://nakatsugawaonsen.com
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