2018年5月、東海圏で人気の山「伊吹山」へ行ってきました。
伊吹山は滋賀県米原市にある日本百名山で、景観の良さと程よい難易度から初心者にも人気の山。
また、登山道中に咲く高山植物も魅力で、季節によって咲く花もさまざまです。
僕も大学の登山部時代から登ってきた山で、伊吹山は今回で6回目となります。
そんな伊吹山の5月の様子を、今回ご紹介していきます。
所要時間や難易度など、僕の今までの経験も踏まえて評価してきます。
初心者にもおすすめの山なので、要チェックですよ。
スポンサーリンク
目次
【伊吹山の基本情報】所要時間や難易度は?

標高:1,377m(標高差1,164m)
所要時間:約6〜7時間
難易度: [star2]
体力: [star3]
レベル:初級
登山適期:4月上旬〜11月中旬
入山費(協力金):300円
トイレのある場所:登山口、1合目、3合目、頂上
登山口(8:40)・・・1合目(9:05)・・・3合目(9:50)・・・5合目(10:20)・・・8合目(11:00)・・・伊吹山頂上(11:30)・・(12:30まで休憩)・・8合目(13:00)・・・5合目(13:25)・・・3合目(13:35)・・・1合目(14:15)・・・登山口(14:40)
伊吹山は滋賀県米原市にある標高1,377の山で、日本百名山にも選ばれています。
登山道は3合目まではほぼ林道や草原地帯を歩きますが、3合目を過ぎると開けた山肌をジグザグに登るコースが続きます。
8合目付近から急登となりますが、全体的に道幅は広く歩きやすいです。

登山道にはほとんど危険箇所がないため、初心者でも気軽に登れる山として人気があります。
特に最近では若い女性の方が多いですね。山ガールが年々増えている気がします。
また伊吹山の登山道にはたくさんの高山植物が咲いており時期によって咲く花も異なるので、季節ごとに違った花と出会えるのも魅力です。
ただし、登山口から標高差1,164mを登らなければならないため、体力は必要です。
さらに、3合目以降は辺りに遮るものが無く、晴れの日は直射日光をモロ浴びるので紫外線対策グッズは必須です。
山頂は360度の視界が広がっており、天気が良ければ琵琶湖や鈴鹿の山々を見渡すことができますよ。
また、山頂広場にはレストランやお土産店もいくつかあるので、ここで昼食を摂っても良いですね。
※上記コースタイムは僕が実際に行動した記録です。標準コースタイムは山と高原地図をご参照ください。
伊吹山登山で必要な装備・持ち物は?

伊吹山の日帰り登山で必要な装備・持ち物について解説します。
伊吹山は全体的に岩場が多く、特に8合目あたりから急登となります。
スニーカーでも登れないことはないですが、疲れやすくケガもしやすいので原則登山靴が必要です。
また、伊吹山に6回行って毎度感じることですが、晴れの日はマジで暑いです^^;
周りに遮るものが全くないので、晴れの日はみるみる体力が奪われていきます。
日焼け止め対策はもちろん、熱中症対策として帽子は必須です。
また、水も1リットル以上、塩分や糖分補給用の行動食も必須です(水は途中の自販機でも買えますが、高いです)。

晴れの日は基本的に暑いですが、曇りの場合や風が強い場合は冷えるので防寒具は必ず持参しましょう。
あと、登山計画書も忘れずに。一応、義務です。
【持ち物(必須)】
- リュック(20〜30リットル)
- 登山靴
- くつ下(厚手の生地)
- アンダーウェア(速乾性のもの)
- パンツ(もしくはタイツ+ショートパンツ、どちらも速乾性のもの)
- レインウェア
- フリース or ダウンジャケット(防寒具)
- ハット or 帽子
- 日焼け止めクリーム
- 水(1.0〜1.5リットル)
- 行動食(チョコレート系、塩飴など)
- 昼食(おにぎり等。頂上レストランで摂ることも可)
- 登山計画書
あると便利な持ち物は以下の通りです。
岩場が多い伊吹山では、ストックがあるとかなり楽ですよ。特に下り坂は!!
【持ち物(あると便利)】
- サングラス
- 汗ふきタオル
- ストック
- カメラ
- ガスストーブ&クッカーセット
- 折りたたみ傘
- 着替え(温泉用)
伊吹山登山口へのアクセス方法は?

続いて、登山口へのアクセス方法について。
伊吹山は名古屋から車で1時間、大阪からも車で2時間と都市部からアクセスしやすい場所にあります。
登山口前には神社があります。
神社周辺には民間の駐車場もたくさんあるので、車で行く方は三之宮神社周辺の駐車場を利用すると良いでしょう。
料金はどこもだいたい500円です。
ただ、ちょっと離れた場所に行けば300円で駐車できます。
その駐車場は登山口をさらに100mほど登った先にあります。

登山口からそれほど離れていませんし、50台と駐車場スペースも広いので個人的にはおすすめです。

駐車場にはトイレ、更衣室があります。

料金の支払いはセルフ形式で、料金箱の上にある用紙にナンバープレートと日付を記入し、記入した用紙と一緒に300円をポストに入れます。

完了したらいざ登山口へ向かいます。
ちなみに、バスでアクセスすることもできます。

>>バス時刻表
ただ、本数が少ないため車の方が断然便利です。
トイレはバス停のすぐ真後ろにあります。
ここから登山口はでは1〜2分です。

伊吹山の登山記
登山口〜3合目〜5合目まで

登山口前の管理棟です。ここで登山届の提出と協力金300円の支払いを済ませます。
先ほどの300円駐車場からだと、登山口を過ぎて反対側まで下りてくる必要があります。

協力金は任意ですが、支払うと伊吹山のマップがもらえますよ。

このマップ、けっこう便利で高山植物の分布図も載っています。
裏返すとルート地図があります(コースタイムも記載してあります)。

登山届はいつからか義務になったので、忘れずに投函しましょう。
念のためにもう一回リンク貼っておきます(ヤマケイオンラインの登山計画書です)。

8:40、計画書を提出しおえたら準備体操をして、いざスタート。

1合目までは林道歩き。道は広く歩きやすいです。

30分くらいで1合目に到着しました。距離にして約1km。

目の前の建屋に自販機あります。
値段はペットボトル1本200円と若干高めです。

ちょっと上がって右に曲がったところにトイレもあります。

1合目から2合目までは直線の坂をひたすら登ります。
この坂、地味にキツいです(笑)

9:20ごろ、2合目に到着です。右手にはベンチもあります。

ここから岩場道が増えてきます。

林道を越えると伊吹山が姿を現します。

9:50、3合目に到着。
伊吹山は3合目までが長い・・・。

3合目にはトイレと休憩所があります。
3合目以降は頂上までトイレがないので、なるべくここで済ませておきましょう。

一段落したら先に進みます。

10:10、4合目に到着。

4合目あたりには黄色い高山植物が咲き誇っていました。

この植物、何ていうんですかね。
伊吹山には黄色い系の高山植物が多いので、僕には見分けがつきません(笑)

4合目から10分後、5合目に到着。

もう3.6kmもきているんですね。

5合目にも自販機があります。
ペットボトル1本240円なので、1合目の自販機よりも40円値上がりしていますね。

それにしても、絶妙なタイミングで自販機を置くものですね。
登山者の購買意欲をそそる、上手いビジネスですわ(笑)
5合目〜8合目〜伊吹山頂上まで

5合目からは山肌をジグザグにひたすら登っていきます。
林道など遮るものが一切ないので、晴れの日は熱中症に注意です。

さっきの黄色い高山植物が一面に咲いていました。本当に綺麗。
スポンサーリンク

ひたすら同じような道が続きますが、ふと横を見ると米原市の町と琵琶湖の景色に励まされます。

5合目から約40分後、8合目に到着。

休憩所としてはベストスポットです。

ここで疲れた体を癒やしてあげましょう。
8合目からは急登となるので、気を引き締めていきます。

岩場が多く、ところどころ手を使わないと登れないようなアスレチックな場所もあります。
ぜぇぜぇいいながら歩くこと約30分、いよいよゴールが見えてきました。

もうすぐで山頂です。

山頂の案内図。山頂を起点にして左右に遊歩道があります。

まずは山頂を目指します。

あれ?こんな柵あったっけ?
3年前に行った時はこんな柵無かった気がします。

11:30、柵を越えると山頂に到着です。

伊吹山頂上の様子

頂上には広々としており、ベンチが至る所にあります。
まっすぐ進むとレストランや売店が並んでいますが、突き当りのレストラン辺りに「伊吹山頂」の看板があります。

山頂の三角点は少し離れた場所にあります。
場所は正面向かって右奥に進んだところです。ちょっとわかりにくいかもしれません。

奥の網のせいでせっかくの景色が・・・
山頂での記念撮影もほどほどに、レストランを見て周ります。
山頂には4〜5ヶ所ほどレストランや売店がありますが、なぜか1ヶ所だけにお客さんが集中していました。
そのレストラン兼売店がこちらの「えびすや」。

人気の秘訣はなんだろう?
気になって店内へ入ってみると・・・

カップ麺やお菓子、飲み物など品揃え豊富。
カップ麺は買うとお湯もサービスで使えます。
中のレストランは広々としていますが、至って普通な感じです。

レストランではそば、うどん、カレーライスなど山小屋などでは定番メニューですね。
ビールも飲めます、が運転手はもちろんNGです(笑)

僕は無性にソフトクリームが食べたかったので、機械のそばにいたおじちゃん店員に声かけました。
お値段は400円。おじいちゃん、めちゃくちゃ愛想良くて良い人。

ソフトクリームも濃厚でとても美味しい!
登山後だからより美味しく感じます。最高ですね!

お土産にピンバッジを買っていく人も結構いました。

ところで、先ほどの「えびすや」が人気の理由は間違いなく店主(?)の愛想の良さでしょう。
もう一人若い店員さん(店主の息子?)もすごく愛想よく、やってくる登山客に「お疲れ様〜」とか「おかえりなさい」など温かく迎えていました。
登山で疲れている時にこのような心配りをされると気持ちいいですよね。
さて、ソフトクリームを食べ終えた僕は、昼食&紅茶タイムに入ります。

昼食は行動食用のカロリーメイトっぽいやつ、そしてお湯が一瞬で沸かせるというジェットボイルを初めて使っての紅茶。

ジェットボイル、確かにかなり短時間で沸かせます。
一般的なガスストーブの半分くらいの時間(?)かな。

湯沸かし専用のため調理には使えない&やたら値段が高いのがデメリットかな。
ただ、もっぱらお湯しか使わない僕にとっては便利な道具です。カップラーメン持っていけばよかったと若干後悔・・・
てか売店で買えばよかったじゃん(笑)
ジェットボイルは人によって向き不向きがありますが、コンパクトで使いやすいので個人的には買ってよかったと思ってます。
伊吹山頂上〜登山口へ下山

頂上で約1時間休憩し、12:30頃に下山開始しました。
行きは登りっぱなしでしたが、今度は下りっぱなしになります。
登山は登りよりも、実は下りの方がキツいです。
登りは自重だけを支えれば良いですが、下りは自重に加えて下方向に進む力学的エネルギーが働きます。
簡単にいうと、下りは登りの1.5〜2倍の負荷が足にかかります(僕の感覚ですが)。
さらには、足に負荷がかかっても体はそれほど疲れていないので、ついつい休憩せずに先に進んでしまいがちです。
そんな風にして足に蓄積した疲労はなかなか回復しません。
行きよりも体力があるからとつい飛ばしがちですが、適度な休憩をおすすめします。
また、下りの岩場にも注意。足元をよく見ながら、自分のペースで歩きましょう。
こういう時、ストックがあるとだいぶ楽ですよ。
さて、そんな偉そうな事を言っている僕ですが、あまり休憩せずにガンガン下っていきました(笑)
下山したのは14:40ごろ。2:10で下山しました。
おかげで、翌々日まで足が痛い・・・
行きで見落とした高山植物たち。

黄色い高山植物に目がいってしまいましたが、よくみると色んな種類の植物が咲いているんですね。

ピンクバージョンも綺麗です。

5月の中頃でこんな感じの高山植物が楽しめます。
7〜8月ごろになるとまた違った高山植物が楽しめますよ。
登山後は日帰り温泉へ

登山後は疲れた体を癒やすために温泉へ。
温泉は伊吹山登山口から車で約20分のところにある、口コミで人気の「あねがわ温泉」に行きました。
入り口の門構えがすごいですね。かなり規模の大きな温泉です。
ここの温泉、小学生未満の子供は利用できないみたいなので注意が必要です。

館内に入ったらまずは靴をロッカーへ。

その後は入浴料785円を支払い、風呂場のロッカーの鍵を受け取って浴室へ向かいます。
タオルは有料でレンタル可能です(255円)。
館内は撮影禁止だったので写真はありませんが、館内の設備はかなり充実しています。
特に、休憩室にはテレビモニターが付いた椅子がずらっと並んでおり、自分の好きなテレビ番組を見ながらゆったりとくつろぐことができます。
風呂は内風呂、露天風呂とそれぞれ3種類ずつあり、浴槽も広々としていました。
炭酸泉もあります。
それにしても、登山後の温泉は最高ですね(*´ω`*)
体の芯から疲れを癒やしてくれますし、何よりさっぱりして気持ちいい。
お腹が空いていたので湯上がり後は館内レストランの天ぷらざるそばを注文。

これが意外と美味しいんです。
支払い方法は、注文時に風呂のロッカー番号を伝え、あとでロビーにてまとめて払うシステムです。
伊吹山登山の後は、ぜひあねがわ温泉へ足を運んでみてくださいね。
営業時間: 10:30〜22:00
定休日: なし(年末年始を除く)
入館料:785円(タオルレンタルは別途255円)
アクセス方法: 伊吹山登山口より車で約20分
駐車場: あり
TEL: 0749-74-4488
ウェブサイト:https://www.mau.co.jp/onsen/
こんにちは!
12/09(月曜日)
伊吹山に登山したいとおもいます。
時期的に厳しいと思うのですが、
平日登山で、登山者があるのか?
登山を中止するべきなのか
迷ってます。
また、始発で登山口まで、
来るのに9:00近くになります。
遅いですよね
コメントありがとうございます&返信遅れてごめんなさい。
ブログをしばらく放置していたため、確認が遅れてしまいました。
もう過ぎてしまったことですが、参考までにお答えさせていただきます。
12月の伊吹山は登ったことがないのでなんとも言えませんが、
他の方のブログを見る限りだと積雪があるので冬山装備でないと時期的に厳しいです。
時間の件ですが、
体力にもよりますが、コースタイム通りにいけば
夏山登山であれば9:00に登山口着でも大丈夫だと思います。
10時ごろから登り始める方も結構いますし(ただ、時間的にはギリギリですが)
以上、参考になれば幸いです。