屋久島へ行くなら、ほとんどの方は縄文杉や白谷雲水峡へ行くのではないでしょうか。
登山が初めてという方でも、一度は縄文杉や白谷雲水峡に登ってみたいはず。
そこで気になるのが、トレッキング中のツアーガイドが必要かどうか、ですよね。
「登山は初めてだから不安・・・」
「でも、ガイドツアーは高いからできれば自力で行きたい」
今回は、登山歴10年、屋久島歴2回の僕がそんな方への疑問にお答えしていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
縄文杉、白谷雲水峡のトレッキング全行程記事はこちら▼
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⇒【屋久島旅行記 4日目】もののけ姫の舞台「白谷雲水峡」の日帰りトレッキング
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目次
屋久島登山でツアーガイドは必要?

まず、結論から言いますと登山初心者の方は必須ではありませんがガイドツアーへの参加をおすすめします。
なぜ、初心者の方がツアーへ参加した方が良いのか。理由は3つあります。
[st-mybox title=”初心者にガイドツアーをおすすめする理由” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FACC2E” bordercolor=”#F5DA81″ bgcolor=”#FBFBEF” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]
- 屋久島の歴史や植物、撮影スポットなど細かに教えてくれる
- 危険箇所やその歩き方を教えてくれる
- ケガなど、いざという時に心強い
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屋久島の歴史や植物、撮影スポットを細かに教えてくれる
ツアーガイドは屋久島の地理や歴史にとても詳しいので、歩きながら屋久島固有の杉や植物について詳しく解説してくれます。
また、ガイドブックには載っていないような写真のベストポジションなども教えてくれるので、個人で行くよりも何倍も楽しむことができるでしょう。
気になる杉や植物についてはガイドさんに聞くといろいろ教えてくれるはずなので、屋久島の事をいろいろと知ることができて楽しいですよ。
他のツアー客の人とのコミュニケーションも楽しむことができるのも、ガイドツアーの魅力ですね。
危険箇所やその歩き方を教えてくれる
縄文杉の場合は前半のトロッコ道は単調で比較的安全ですが、途中から急登の続くガチな登山道に入ります。
屋久島の登山道は足場が不安定なところもあり、ところどころ危険箇所もあります。
正直、登山初心者の方はどこが「危険箇所」なのかよく分からないと思います。
こんな時、危険箇所に詳しいガイドさんがいれば安心ですし、ケガをするリスクもかなり減らせます。
ケガなど、いざという時に心強い
どれだけ気をつけて歩いていても、うっかりケガをしてしまうこともあります。
登山で多いといわれているケガは捻挫です。
不安定な登山道に足首を引っ掛けバランスを崩して起きるパターンが多いです。
捻挫をしてしまった場合、その場で適切な応急処置をしないと後で治りが遅くなるなど影響が出てきます。
こういった、いざという時に頼りになるのがガイドの存在です。
山の知識だけでなく、登山中に発生するケガや病気などへの応急処置ができないと登山ガイドにはなれません。
つまり、ガイドはいざという時の応急処置にも長けているということです。
ガイドが必要ない人の条件

ガイドがいると屋久島トレッキングを安心して楽しむことができますが・・・
料金が高い・・・
特に縄文杉はコースも長く、1人1日で10,000円以上、貸切りツアーだと20,000円以上もかかります。
また、ガイドツアーに参加すると時間的縛りや、周りにペースを合わせる必要が出てきます。
そういうのが嫌、という方はガイドなしで個人で行くのもアリです。
ただし、一応登山なので本来ならガイドを付けたほうが安全・安心です。
ですので、ガイドが必要ない人の条件を挙げておきます。
ガイドが必要ない人の条件
- 登山・トレッキングの経験が豊富な方、またはその同伴者
- 屋久島でトレッキングをした事のある方、またはその同伴者
- 登山用の装備一式を持っている方
- 悪天候や体調不良になったら引き返す判断ができる方、またはその同伴者
- 登山保険に加入している方
前半3つは当然といえば当然ですね。
登山においてはやはり経験者がいた方が安心です。
装備も登山専用のものが必要なので、これら一式を持っている必要があります。
持っていない方はレンタルショップにてレンタル可能です。
条件の中でも最も重要なのが、悪天候や体調不良時に引き返す判断力です。
悪天候や体調不良時に無理に進んでも良いことはありません。最悪、命に関わります。
「せっかく来たのに、ここで引き返すのはもったいない・・・」
とついつい思ってしまいますが、登山経験豊富な人ほど引き返す事の大切さを理解しています。
また、個人で行くなら登山保険へは必ず加入しましょう。
万が一遭難したとして、その捜索費用だけで一般的に200〜300万円かかると言われています。
単発からでも加入できますし値段もそんなに高くないので、保険だけは入っておきましょう。
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縄文杉や白谷雲水峡ツアーの料金は?

それではいよいよガイドツアーの具体的な料金を見ていきましょう。
先ほどチラッとご紹介しましたが、ツアー料金の相場は1日でだいたい10,000円前後です。
参考までに、「屋久島ガイドクラブ」のツアー料金の内訳をご紹介します。
下記ツアー料金はお一人で申し込む場合の料金を提示しています。
場所 | 日数 | 一般ツアー料金 | プライベートツアー料金 |
---|---|---|---|
縄文杉 | 1日 | 16,000円 /人 (人数に応じて割引) |
+10,000円 /グループ (繁忙期は +20,000円 /グループ) |
白谷雲水峡 | 1日 | 13,000円 /人 (人数に応じて割引) |
|
半日 | 8,000円 /人 (人数に応じて割引) |
||
縄文杉+白谷雲水峡 | 2日 | 28,000円 /人 (人数に応じて割引) |
ツアーの一人参加も可能ですが、料金が高めです。
友達や家族など、グループでの参加だと一人あたりの料金も安くなりますよ。
「他のグループの人と一緒だと気を遣う・・・」
という方は専属プライベートツアーもあります。
プライベートツアーになると、ツアー料金+10,000円(グループごとに)かかります。
ただ、屋久島にはツアー会社がたくさんありますので、ツアー会社によってはさらに安く参加することも可能です。
なお、どのツアー料金にも送迎代と保険代が含まれています。
(一部例がもあるかもしれないので、要確認)
ツアーの1日のスケジュール・流れ
ツアーへの参加を検討されている方は、
- ツアーの1日の流れはどんな感じ?
- かかる時間の目安は?
など気になるかと思います。
そこで、あるガイドツアーさんの「縄文杉・白谷雲水峡の2日間トレッキングツアー」のスケジュール・流れをご紹介します。
下記を参考に、当日の流れをイメージしてみてください。
[st-mybox title=”【1日目】縄文杉ガイドツアーの日程” fontawesome=”fa-question-circle” color=”#58ACFA” bordercolor=”#A9E2F3″ bgcolor=”#EFF8FB” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]
- 各宿にお迎え(4:00~4:30)
- 送迎範囲:安房地区~宮之浦地区
- 屋久杉自然館バス出発(5:00)
- 荒川登山口出発(6:30)
- 大株歩道入口(9:00)
- ウィルソン株(9:30)
- 縄文杉(11:00)
- 近くで昼食・折り返し
- 大株歩道入口(14:00)
- 荒川登山口へ下山(16:30)
- 屋久杉自然館(17:10)
- 各宿へお送り (17:30~18:00)
[/st-mybox]
[st-mybox title=”【2日目】白谷雲水峡ガイドツアーの日程” fontawesome=”fa-question-circle” color=”#58ACFA” bordercolor=”#A9E2F3″ bgcolor=”#EFF8FB” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]
- 各宿にお迎え(6:30~7:30)
- 白谷雲水峡入口(8:00)
- 苔むす森(9:30)
- 太鼓岩(10:30)
- 昼食(11:30)
- 苔むす森(13:00)
- 白谷雲水峡入口(14:30)
- 各宿にお送り(15:00~16:00)
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おすすめのツアーガイドはどこ?

屋久島でツアーガイドに参加するためには事前申し込みが必要です。
そうなると、まずはどのツアー会社に申し込むか、ですが・・・
- どのツアー会社がお得?
- 一人でも参加できるツアーはあるのか?
- 完全プライベートの貸し切りツアーはあるのか?
など、いろんな疑問が湧いてくるでしょう。
屋久島にはツアー会社がたくさんあるので、どれに決めたら良いのか悩みますよね。
そこで、今回は数ある屋久島のツアー会社からおすすめを厳選してご紹介します。
少人数のプライベートツアーならここ
屋久島ガイドクラブ

先ほどのツアー料金でもご紹介したのが、こちらのツアー会社です。
一人からも参加可能で、+10,000円でマンツーマンのガイドツアーにしてもらうこともできます。
また、友達や家族などグループで参加すると人数に応じて割引されるのでお得です。
縄文杉、白谷雲水峡トレッキングを始め、宮之浦岳やヤクスギランドなどのツアーもあります。
また、トレッキング以外にはリバーカヤックやダイビングなどのツアーも開催しています。
屋久島ガイドツアー オーセン

「屋久島ガイドツアー オーセン」は代表の佐藤さんが開催しているガイドツアーで、主に少人数制でお一人様から参加できます。
登山靴以外の登山用品を無料でレンタルできるのもオーセンの魅力。
また、4人以上のグループでの貸切プライベートツアーなら、他のツアー会社のプライベートツアーよりもかなりお得です。
個人的にはオーセンのブログが非常に見やすく、登山初心者の方向けの記事もわかりやすく大変参考になります。
オーセンのブログは読み物として見るのも楽しいのでおすすめです。
黒味岳、モッチョム岳などマイナーな山を攻めるならここ
屋久島野外活動総合センター YNAC

メジャーなコースだけでなく、黒味岳やモッチョム岳、愛子岳などマイナーな山を攻めたい方へおすすめのツアー会社です。
縄文杉コースはありませんが、白谷雲水峡を始め屋久島のさまざまな山が選べます。
また、リバーカヤックやラフティング、シュノーケリング、体験ダイビングなど、ツアー内容が豊富なのが特徴です。
ツアー料金はどのツアーも一律で同額なので、申し込む日数が多い分だけ1日あたりのツアー料金も安くなります。
組み合わせが自由にできるので、海も山も楽しみたいという方にはおすすめのツアー会社です。
料金の安さで選ぶならここ
屋久島道の駅観光

料金の安さで選ぶなら「屋久島道の駅観光」がおすすめです。
縄文杉や白谷雲水峡など、一人あたりのツアー料金が10,000円以上がほとんどですが、ここ屋久島道の駅観光なら最安で1万円以内で参加できます。
僕が今回(2018年4月)の屋久島旅行中、同じ宿で知り合った20代の女性もこの屋久島道の駅観光のツアーに参加していました。
彼女いわく、8,000円で参加できて、しかも彼女1人しかいなかったので貸切り状態になり、かなり楽しめたそうです。
宿までの送迎も付いており、レンタルも同じツアー会社でできて便利だったそうです。
より安くツアーに参加したい方には屋久島道の駅観光がおすすめです。
屋久島道の駅観光はこちら「VELTRA」というサイトからも申し込みできます。
まとめ
以上、屋久島登山でのツアーガイドの必要性や、おすすめのツアー会社をご紹介しました。
かんたんにまとめると、
- 登山初心者はツアーガイドをつけた方が良い
- ガイドツアーに縛られなくない方は個人で行くのもアリ
- ツアーガイドは少人数から申し込み可
です。
僕は今回ツアーに参加しませんでしたが、ガイドツアーにはツアーでしか味わえない良さがあります。
屋久島の動植物のことをもっと知りたい、安心してトレッキングを楽しみたいという方はぜひガイドツアーに参加しましょう。