屋久島には縄文杉や白谷雲水峡以外にも数多くのトレッキングコースがあります。
またコースによって難易度もさまざまで、アプローチ方法によっては宿泊を余儀なくされるコースもあります。
本記事では、宿泊登山も含めて、初心者向けのメジャーなコースを4つご紹介します。
各コースの地図や所要時間、コースタイム(工程)なども載せていますので、ぜひ本記事を参考に当日のトレッキングをイメージしてみてください。
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目次
屋久島登山前に知っておくべき4つのこと
まず、屋久島で登山を計画する前に知っておきたい4つのことをご紹介します。
登山用の装備など大切なことも述べますので、初心者の方は必見です。
屋久島のベストシーズンはいつ?

屋久島旅行やトレッキングする上で一番気になるのはベストシーズンだと思います。
ベストシーズンはずばり、4〜5月、梅雨明け〜7月末、10〜11月です。
特に4月、10〜11月は天気も気候も良いのでおすすめです。
詳細は下記関連記事をご覧ください。
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屋久島登山の服装・装備は?

登山の服装で気になるのが、「登山専用の装備が必要かどうか?」でしょう。
結論からいうと、リュック、靴、レインウェアは登山専用でなければなりません。
特に靴は足を支える重要なアイテム。
登山靴は険しい山道など不整地を歩くのに特化した構造になっていて、足が疲れにくく、またケガをしにくくする役割があります。
スニーカーなどは疲れやすいだけでなく滑ってケガもしやすいので、登山で使用するのは絶対に避けましょう。
その他、屋久島で必要な衣類・装備は下記記事を参考にしてください。
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登山用品のレンタルは可能?

登山用品を持っていない人はどうすれば良いの?
という時はレンタルするという手があります。
屋久島には宮之浦、安房など主要な拠点にはいくつかレンタルショップがあるので、事前に予約すれば借りることができます。
値段も専用装備一式で3,000〜4,000円と安価で借りられます。
登山用品は買うと高いですからね〜(レインウェアは高いものだと上下5万円しますw)
レンタルショップの詳しい情報は下記記事をご覧ください。
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⇒屋久島の登山用品レンタルのおすすめは?ホテル・民宿でもレンタル可能?
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登山ガイドは必要?

登山は初めてという方は、登山ガイドを付けた方が良いか悩むかと思います。
僕の考えでは、体力やルート状況に不安がある方はガイドを付けた方が良いです。
縄文杉や白谷雲水峡は登山客が多いので基本的に道に迷うことはありませんが、初めてだと自分のペースが把握できずに途中でバテてしまう恐れがあります。
ツアーに参加すれば基本的にはゆっくりとしたペースで歩きますし、登山道での歩き方なども教えてくれるので個人で行くよりは安心です。
また、ツアーに参加すればガイドさんが屋久島の植物や歴史など細かく説明してくれるので、より屋久島のことが知れて面白いですよ。
時間に縛られる、ツアー代金が高いなどデメリットもありますが、屋久島トレッキングを最大限楽しむなら登山ガイドを付けることをおすすめします。
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⇒屋久島登山にツアーガイドは必要?料金やおすすめのツアー会社は?
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屋久島のトレッキングコース4選
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続いては、屋久島でメジャーなトレッキングコースを4つご紹介します。
1日10時間とハードなコースもありますが、ロングコースでも体力と装備があれば初心者でも行くことができます。
以下、4つのコースの地図やコースタイムは山と高原地図を参考にしています。
地図は登山のコースを把握するために持っておくと重宝します。
①縄文杉 日帰りコース

屋久島トレッキングの中でも最も人気のあるコースです。
往復10時間と長丁場でハードですが、コースの3分の2はほぼ平坦なトロッコ道なので危険箇所はそれほどありません。
後半の3分の1、大株歩道入口からは本格的な登山道に入り急登が続きます。
基本的に木道が整備されていますが、ところどころ不整地もありつまづきやすいので足元に注意しながら歩きましょう。
また、本ルートでは荒川登山口を含めてトイレが3箇所のみとなります。
特に大株歩道入口から縄文杉の往復約5時間は途中にトイレが無いので、ポイント毎にこまめにトイレへ行くことをおすすめします。
(大株歩道入口から縄文杉まで、携帯トイレブースは2箇所ありますが、携帯トイレの持参が必要です)
[st-midasibox title=”縄文杉のコース情報” fontawesome=”fas fa-map-marker” bordercolor=”#2E2EFE” color=”” bgcolor=”#EFFBFB” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]
標高: 1,330m(標高差730m)
所要時間:約9時間
難易度:[star2]
体力: [star3]
アクセス:屋久杉自然館から荒川登山口までシャトルバス(往復チケット2,380円)
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[st-midasibox title=”コースタイム” fontawesome=”fa-file-text-o” bordercolor=”#ec407a” color=”” bgcolor=”#fff1f5″ borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]
荒川登山口(6:00)—–休憩舎(6:50)—–楠川分かれ(7:30)—–大株歩道入口(8:40)—–ウィルソン株(9:10)—–大王杉(10:10)—–縄文杉(10:40)—–大王杉(11:05)—–ウィルソン株(11:55)—–大株歩道入口(12:20)—–楠川分かれ(13:30)—–休憩舎(14:10)—–荒川登山口(15:00)
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②白谷雲水峡 太鼓岩コース

縄文杉の次に人気のコースが白谷雲水峡の太鼓岩コースです。
白谷雲水峡といえばもののけ姫の舞台となった「苔むす森」で有名ですが、それだけでなく道中の沢のせせらぎや森の美しさにも注目です。
太鼓岩からのパノラマ風景は圧巻で、晴れの日は屋久島の山々や海を見渡すこともできます。
また、白谷雲水峡は雨の日でも森の緑が美しいので、天気に関係なく楽しめます。
太鼓岩コースだと往復4〜5時間、苔むす森のみだと往復2〜3時間程度と手軽にハイキングできるので、午前中のみ行って帰ってくることもできますよ。
屋久島最終日の午前中に白谷雲水峡行って、午後に帰ることも十分可能です。
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標高: 979m(標高差369m)
所要時間:約4時間
難易度:[star1]
体力: [star2]
アクセス:宮之浦からバスで約30分(マイカーOK)
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[st-midasibox title=”コースタイム” fontawesome=”fa-file-text-o” bordercolor=”#ec407a” color=”” bgcolor=”#fff1f5″ borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]
白谷雲水峡(9:00)—–歩道分岐(9:20)—–分岐点(9:25)—–白谷山荘(10:05)—–辻峠(10:45)—–太鼓岩(11:00)—–辻峠(11:10)—–白谷山荘(11:40)—–分岐点(12:10)—–歩道分岐(12:15)—–白谷雲水峡(12:35)
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⇒【屋久島旅行記 4日目】もののけ姫の舞台「白谷雲水峡」の日帰りトレッキング
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③宮之浦岳 日帰りコース

日本百名山でもある屋久島の最高峰、宮之浦岳の日帰りコースの定番です。
行きは淀川登山口からアクセスし、宮之浦岳の往復コースとなります。

約10時間のハードコースですが、宮之浦岳へ日帰りで行くならこのコースが最も最短でラクです。
体力に不安のある方は前日に淀川小屋で宿泊してから行くのもアリでしょう(寝袋、マット、ヘッドライト、食料などが追加で必要です)。
逆に体力に余裕がある方は、途中の黒味岳をピストンしてもいいかもしれませんね。
淀川登山口までのアクセスは基本的にレンタカーのみとなります。
最寄りの紀元杉までバスでアクセスできますが、バスの本数が少ないのであまりおすすめはしません。
[st-midasibox title=”宮之浦岳(日帰り)のコース情報” fontawesome=”fas fa-map-marker” bordercolor=”#2E2EFE” color=”” bgcolor=”#EFFBFB” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]
標高: 1,935m(標高差575m)
所要時間:約10時間
難易度:[star3]
体力: [star3]
アクセス:安房から淀川登山口まで車(約1時間)
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[st-midasibox title=”コースタイム” fontawesome=”fa-file-text-o” bordercolor=”#ec407a” color=”” bgcolor=”#fff1f5″ borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]
淀川登山口(6:00)—–淀川小屋(6:50)—–花之江河(8:40)—–黒味岳分れ(9:00)—–投石平(9:30)—–ゲンコツ岩(10:30)—–宮之浦岳(11:20)—–ゲンコツ岩(12:00)—–投石平(13:00)—–黒味岳分れ(13:30)—–花之江河(13:45)—–淀川小屋(15:15)—–淀川登山口(16:05)
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④宮之浦岳 〜縄文杉、白谷雲水峡経由〜 1泊2日縦走コース

こちらの縦走コースは宮之浦岳、縄文杉、白谷雲水峡を1泊2日で全て回れるコースです。
一度に屋久島の美味しいところを全て回れてしまうので、縦走登山では人気があるコースです。
ただし、日帰り用装備に加え、寝袋、マット、ヘッドライト、食料など宿泊用装備が必要になります。
屋久島の山小屋は全て無人なので、全て自分で持参しなければなりません。
布団なんて用意してありませんからねww
夜は真っ暗なんで、ライトが無いと身動き一つとれません。
宿泊用の装備を持っていくとなるとリュックの容量も荷物も重くなるので、縦走コースは比較的体力がある人向けのコースです。
ただ、難所はそれほどないので初心者でも装備&体力があれば十分いけます。
[st-midasibox title=”宮之浦岳(縦走コース)のコース情報” fontawesome=”fas fa-map-marker” bordercolor=”#2E2EFE” color=”” bgcolor=”#EFFBFB” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]
標高: 1,935m(標高差1,325m)
所要時間:約10時間
所要日数:1泊2日
難易度:[star4]
体力: [star5]
アクセス:安房から淀川登山口まで車、またはタクシーで(約1時間)
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[st-midasibox title=”コースタイム” fontawesome=”fa-file-text-o” bordercolor=”#ec407a” color=”” bgcolor=”#fff1f5″ borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]
【1日目】
淀川登山口(6:00)—–淀川小屋(6:50)—–花之江河(8:40)—–黒味岳分れ(9:00)—–投石平(9:30)—–ゲンコツ岩(10:30)—–宮之浦岳(11:20)—–焼野三叉路(11:45)—–平石岩屋(12:25)—–第一展望台(13:25)—–新高塚小屋(14:00)—–高塚小屋(15:10)
【2日目】
高塚小屋(7:00)—–縄文杉(7:10)—–大王杉(7:35)—–フィルソン株(8:25)—–大株歩道入口(8:50)—–楠川分れ(10:00)—–辻峠(11:00)—–太鼓岩(11:15)—–辻峠(11:25)—–白谷山荘(11:55)—–分岐点(12:25)—–歩道分岐(12:30)—–白谷雲水峡(12:50)
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まとめ
以上、屋久島の主要トレッキングコースをご紹介しました。
ほとんどの方は縄文杉や白谷雲水峡の日帰りトレッキングに行かれると思いますが、
屋久島にはこの他にも日帰りトレッキングコースがたくさんあります。
ここでは紹介していませんが、ヤクスギランドもそのうちの一つです。
また、同じ山岳地帯でもアプローチを変えれば無数にコースがあるので、登山に慣れている方なら自分の好きなコースで縦走してみるのも楽しいでしょうね。
ぜひ、本記事のコースを参考に計画を立ててみてください。